祝辞(後援会 会長より/令和4年度入学式)
コロナ感染拡大のため来賓祝辞がキャンセルとなりました。
従いまして、以下に会長祝辞を掲載致します。
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後援会 会長 祝辞
入学する皆様、並びに保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。保護者の皆様で構成する後援会を代表して挨拶を述べさせていただきます。
ここにいる皆さんは、コロナの影響によりとても厳しい状況であるにも関わらす、進路に真剣に向き合って、ようやくこの場所にたどり着いたことと思います。本当によくがんばりました。保護者の皆様も心から誇らしく思っていることでしょう。
さて、これからのタフな時代を生き抜く皆さんに、私から3つの提案をします。
提案1) 高専では、普通高校では体験できない、「高専ならでは」とも言える学生プロジェクトや課外活動がありますので、ぜひ参加して下さい。日々の授業で学ぶ基本知識に加え、課外活動では、仲間を巻き込む力、限られた時間を有効利用する力、技術的な課題を乗り越える経験などを通して社会で必要なマネジメントスキルなど、先を見通すことが困難な変化の続く時代を生き抜く上で、重要な力を身につけることができます。
後援会では、保護者の皆様からお預かりしている会費を活用し、このような学生プロジェクトやコンテスト、大会参加などの多様な学生プロジェクトに対して資金援助をしております。生きた学びを大いに充実・発展させていただきたいと考えています。
提案2) 外国語修得と海外経験にチャレンジして下さい。「グローバル化」という言葉が使われてだいぶ時が経ちました。日本のGDPは世界第2位になったこともあります。しかし今や日本の給与水準は、OECD加盟35カ国の中で22位、既に台湾や韓国よりも下位にあり、世界の中で日本の給料は低くなる一方です。日本語しか話せない、日本人の中でしか通用しない人材ですと、有能な海外の技術者と互角にやり取りすることは困難になるでしょう。
後援会では会費を活用して、TOEIC試験などの検定受験費の補助を行っています。ぜひとも世界に通用する人材になっていただきたいと考えています。
提案3) 次の進路をどうするか、きょう、この日から準備を始めて下さい。
本校を卒業後、就職して働き始めるのか、大学編入や専攻科進学、大学院をめざすのか・・・自分の次の進路について真剣に向き合う、ということを始めましょう。
入学したばかりなのに、もう次か?と思う人もいるでしょう。しかし周りの先輩に聞けばよくわかります。「もっと前から始めておけばよかった。」と。
後援会では会費を活用し、民間企業に業務委託を行って、学生の進路相談や社会人講話の実施に対応するキャリアアドバイザーを時間や場所の制限の無いオンラインにて配置していただいております。皆さんには、社会人として生きるための準備を一歩ずつ着実に進めていただきたいと考えています。
以上、1課外活動への参加、2外国語修得と海外経験、3進路準備の開始、3つの提案を通して、これからの5年間の学生生活を大いに充実させて欲しいという、皆さんへの切なる願いについて、保護者を代表して皆さんにお伝えし、私からの挨拶とします。
令和4年度入学式
沖縄高専後援会 会長 飯 塚 悟